今回は悔しくも断念してしまったゲームについて語ります。
ゲーム概要
プレイしたゲーム:春ゆきてレトロチカ
ジャンル:実写ミステリーADV
プレイ時間:6時間程度
到達章:3章で断念
「春ゆきてレトロチカ」は2022年にスクウェア・エニックスから発売された実写ミステリーアドベンチャーゲームです。全編CGやイラストではなく、実際の俳優が演じる映像を使った”実写ゲーム”という、かなり珍しいジャンルに属しています。
100年にわたり不可解な死が続く四十間(しじま)一族を舞台に、ミステリ作家の河々見はるかが「不老の果実」を巡る殺人事件に挑むストーリーです。
実写映像で描かれる事件の「問題編」を見届け、「推理編」では頭の中の「思考空間」で証拠と謎を組み合わせて仮説を組み立て、「解決編」で正しい仮説を選んで犯人を特定していきます。
全編実写というかなり珍しいつくりで、ドラマと推理ゲームが融合したような独特のプレイ感覚が特徴です。

はじめるまで
「実写ゲーム」への苦手意識と、やらず嫌いの反省
正直に言うと、このゲームはかなり長い間積みゲーにしていました。理由はシンプルで、実写ゲームが苦手だったからです。なんとなく安っぽく見えてしまうのではないか、感情移入できないのではないか……という先入観があって、ずっと手をつけられずにいました。
ある日、「やらず嫌いはもったいないな」と思い直してコントローラーを手に取ったのですが、これが予想外の展開を生むことになります。
1章
意外とすんなり入れた。むしろドラマみたいで面白い
始めてみると、最初の心配はあっさり裏切られました。実写への抵抗感はほとんどなく、むしろ「ドラマを見ている感覚」でスムーズに引き込まれていったのです。映像の質も思っていたより丁寧で、なんだかいわくつきの旧家という舞台とあいまって独特の空気感が出ていました。
推理編で証拠と謎を組み合わせて仮説を立てていくパートがパズルゲームのような爽快感があり、解決編で犯人を特定できたときの達成感もひとしおです。
1章は難易度も比較的やさしく、ノーミスでクリアできました。実写だからこそ生まれる独特の緊張感——「本物の人間が映っている」という感覚が、推理の重みを増してくれるようで、これは思わぬ発見でした。
2章
トリックはわかった。でも少しずつ苦しくなってきた
2章では、トリック自体はそれほど時間をかけずに見当がつきました。
ただ、解決編でいくつかミスをしてしまいました。
「わかっているのに正解の選択肢がない」という場面も出てきました。
これは推理ゲームあるあるで、ゲーム側の用意した答えと自分の思考がずれてしまうことは珍しくありません。そこ自体は割り切れます。
問題は、ミスをしたときの演出でした。
実写ゲームなので、解決編で推理に失敗したとき登場人物たちの反応もリアルです。
場が白けた雰囲気になったり、「何言ってんの?」という空気になったりする。そのたびに主人公が謝るシーンが入るのですが、見ているこちらも一緒に気まずくなってしまって、少しずつプレイが苦しくなってきました。
それでもこの時点では、最後までやり遂げる気持ちはありました。
3章、そして中断
笑われた瞬間、「もうやめよう」と思った
3章では、推理編はスムーズにこなせました。
しかし解決編に入る段階では、まだ真相が十分に見えていない状態だったので、間違いを重ねてしまいました。
ゲームが難しいこと自体は、むしろ歓迎です。解けないから悔しい、という感覚はゲームとして燃えるし楽しいです。推理物で真相が見えずらいのはワクワクしてとてもいい。
ただ、失敗を重ねるたびにキャラクターたちのリアクションも積み重なっていきます。
そして3章での解決編——推理に失敗したとき、登場人物たちに大声で指をさして笑われるシーンがありました。
その瞬間、「あ、もうこのゲームをやりたくない」とはっきり感じてしまいました。
一応、3章の事件に決着がつくところまでは続けました。途中で投げるのも気持ち悪いので。
でもそこで手が止まり、そのままコントローラーを置くことにしました。
まとめ
ゲーム自体は面白い。問題は自分のメンタルかもしれない
断念した理由を整理すると、ゲームシステムや推理の仕組みが嫌いになったわけでは全くありません。推理編で仮説を組み立てる爽快感や、実写ならではの緊張感は、今もこのゲームの魅力だと思っています。続きのストーリーも気になります。
ただ、「実写のキャラクターにミスを咎められる」という体験が、自分には思った以上にダメージが大きかった。CGやイラストなら気にならないことも、実写映像になると受け取り方がぐっとリアルになるんだと、身をもって学んだ気がします。
いつかもう一度リベンジしたいと思っています。
ゲームシステムの面白さは本物だし、話の続きも気になる。
ただそのときは、ゲームと割り切って楽しむ心の準備をしてから臨もうと思います。



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